総合スコア:3.48 / 5.0
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| うるおい | ★★★★★(4.54) |
| やさしさ | ★★★★★(4.78) |
| なじみやすさ | ★★★☆☆(2.50) |
| 成分品質 | ★☆☆☆☆(1.26) |
| 刺激感への配慮 | ★★★★★(4.83) |
| ハリ・コシ | ★★★☆☆(2.50) |
| ツヤ・質感 | ★★★☆☆(2.50) |
| うるおい保護 | ★★★☆☆(2.50) |
ビオレ ザ フェイス 泡洗顔料 ディープモイストは、ラウリン酸・ミリスチン酸などの脂肪酸を水酸化Kで中和した「石けん系」をベースにしながら、グリセリンを2番目、ヒアルロン酸Naを配合してうるおいに配慮した泡ポンプ式洗顔料です。同シリーズ5タイプの中で最も乾燥肌寄りの設計といえます。
刺激感への配慮4.83・やさしさ4.78と肌あたりの評価は高い一方、成分品質1.26と低めなのは、石けんベース+シンプルな処方ゆえに高機能成分が少ないことの反映です。約825円・200mLというコストパフォーマンスの高さが本品の核です。
水、グリセリン、PG、ラウリン酸、PEG-150、ラウレス-6カルボン酸、ミリスチン酸、ラウリルヒドロキシスルタイン、水酸化K、アルギニン、デシルグルコシド、ラウレス-4カルボン酸、パルミチン酸、アクリレーツコポリマー、ポリクオタニウム-39、エチルヘキシルグリセリン、EDTA-2Na、ヒアルロン酸Na、フェノキシエタノール、香料
ビオレ ザ フェイス 泡洗顔料は、スムースクリア/ディープモイスト/モイスト/薬用アクネケア/オイルコントロールの5タイプ展開です。同じ「泡で出てくる洗顔料」でも、成分構成によって狙いが分かれています。本品「ディープモイスト」がシリーズ内でどこに位置するのかを読み解きます。
ビオレ ザ フェイスシリーズはいずれも脂肪酸(ラウリン酸・ミリスチン酸など)+アルカリ剤(水酸化K)による石けん系を基本骨格にしています。石けん系は洗浄力がしっかりしていて、泡切れがよく、洗い上がりがさっぱりするのが一般的な特徴です。泡ポンプ容器から出てくる「クッション泡」も全タイプ共通のコンセプトです。
本品の成分表で注目すべきは、グリセリンが配合順位2番目にあることです。水のすぐ次という前方の位置は、保湿溶剤としてまとまった量が配合されていることを示唆します。さらに配合順位18番目にヒアルロン酸Naが加えられています。
石けん系洗顔料は洗浄後につっぱり感が出やすいという側面がありますが、グリセリンを前方に置き、ヒアルロン酸Naを添えることで「洗った後の肌に水分を残す」方向の工夫がなされている、と成分表から読み取れます。これがシリーズ内で本品が「ディープモイスト(うるおい重視)」と位置づけられる成分上の根拠です。
本品は石けん(脂肪酸塩)だけに頼らず、カルボン酸系(ラウレス-6カルボン酸・ラウレス-4カルボン酸)、両性界面活性剤(ラウリルヒドロキシスルタイン)、非イオン界面活性剤(デシルグルコシド)を組み合わせています。両性・非イオンの界面活性剤は肌あたりがマイルドな傾向があり、石けん単独よりも洗浄感をやわらげる役割を担っていると推定されます。
シリーズの中で皮脂や毛穴のさっぱり感を求めるなら「オイルコントロール」や「スムースクリア」、うるおいを残したい乾燥肌寄りの方は本品「ディープモイスト」や「モイスト」が候補になります。本品はその中でも、グリセリンを前方配合した最も保湿配慮型の選択肢、というのが成分から見た位置づけです。
| 成分名 | 分類 | 特徴 |
|---|---|---|
| ラウリン酸 / ミリスチン酸 / パルミチン酸 + 水酸化K | 石けん系(脂肪酸石けん) | 容器内で脂肪酸と水酸化Kが反応し石けんを形成。洗浄力がしっかりしていて泡切れがよい |
| ラウレス-6カルボン酸 / ラウレス-4カルボン酸 | カルボン酸系(弱酸性で使えるアニオン系) | 適度な洗浄力でマイルドな傾向。石けんを補助 |
| ラウリルヒドロキシスルタイン | 両性界面活性剤 | 肌あたりがやさしく、泡質を整える役割 |
| デシルグルコシド | 非イオン界面活性剤(アルキルグルコシド系) | 植物由来でマイルドな洗浄成分 |
本品の洗浄の主軸は脂肪酸石けんです。石けん系は皮脂や汚れをしっかり落とし、泡切れがよくさっぱり洗い上がるのが一般的な特徴で、洗浄力はしっかりめの部類に入ります。
ただし本品は石けん単独ではなく、カルボン酸系・両性・非イオンの界面活性剤を組み合わせています。これらは石けんよりマイルドな傾向の洗浄成分で、洗浄感をやわらげる方向に働くと推定されます。加えてグリセリンを前方配合しているため、石けん系の中では洗い上がりのつっぱり感に配慮された設計といえます。
皮脂や汚れをすっきり落としたい方には扱いやすい一方、極端に乾燥が進んでいる方や、アミノ酸系のしっとり感を強く求める方には、やや洗浄感を強く感じる可能性があります。
| 成分名 | 特性 | 備考 |
|---|---|---|
| 水酸化K | アルカリ剤 | 脂肪酸を中和して石けんを形成。製品は弱アルカリ性寄りになりやすい |
| フェノキシエタノール | 防腐剤 | 配合順位19番目で少量と推定 |
| 香料 | 賦香剤 | 配合順位20番目(末尾) |
本品は石けん系のため、製品自体は弱アルカリ性寄りになりやすい処方です。健康な肌は洗顔後に自ら弱酸性へ戻る力を持っているとされますが、肌のコンディションが不安定なときは、弱アルカリ性の洗浄に敏感さを感じる場合があります。
防腐剤はフェノキシエタノールで、パラベンは非配合です。香料は配合されているため、無香料の洗顔料を探している方には留意点となります。配合順位の末尾付近にあり少量と推定されます。
エタノール(アルコール)は配合されていません。刺激感への配慮4.83・やさしさ4.78という高めの評価は、洗浄成分の組み合わせとシンプルな処方を反映したものです。
| 成分名 | 役割 |
|---|---|
| グリセリン | 代表的な保湿成分。配合順位2番目で、洗浄中・洗浄後のうるおい感に配慮 |
| PG | プロピレングリコール。保湿溶剤として配合 |
| ヒアルロン酸Na | 水分保持に関わる高分子保湿成分。配合順位18番目で少量と推定 |
| ポリクオタニウム-39 | カチオン性ポリマー。泡質や洗い上がりの感触を整える役割 |
洗顔料というカテゴリの中では、本品はうるおいに配慮した処方です。洗顔料は最終的に洗い流す製品のため、配合された保湿成分がすべて肌に残るわけではありません。それでもグリセリンを配合順位2番目に置いている点は、洗浄中から洗い上がりにかけてのうるおい感を意識した設計といえます。
ヒアルロン酸Naは少量と推定されますが、洗顔料に保湿成分を添える処方意図がうかがえます。うるおい4.54という評価は、こうしたグリセリン中心の保湿配慮を反映したものです。
ただし、油性のエモリエント成分は配合されていません。洗顔料の役割はあくまで「洗うこと」であり、うるおいの本格的なケアは洗顔後の化粧水・乳液・クリームで補うのが基本になります。
容器から泡で出てくるか、手で泡立てるかは「泡の作り方」の違いであり、洗浄力そのものを直接決めるものではありません。洗浄力は配合されている界面活性剤の種類と量で決まります。本品は脂肪酸石けんを主軸にしているため、泡ポンプ式でもしっかりした洗浄力を備えた処方です。泡立ての手間がないぶん、忙しい朝などに扱いやすいのが泡ポンプ式の利点です。
どちらもうるおい寄りのタイプですが、成分表上、本品「ディープモイスト」はグリセリンが配合順位2番目という前方に置かれ、より保湿配慮に振った設計になっています。乾燥が強めに気になる方は「ディープモイスト」、標準的なうるおいケアでよい方は「モイスト」、という選び分けが目安になります。
石けん系は弱アルカリ性寄りで洗浄力がしっかりしているため、肌のコンディションによっては洗浄感を強く感じることがあります。本品はカルボン酸系・両性・非イオンの界面活性剤を組み合わせ、グリセリンも前方配合することで、石けん系の中ではマイルドさに配慮した設計です。とはいえ感じ方には個人差があるため、肌が敏感に傾いているときは使用量や使用頻度を調整するとよいでしょう。
ビオレ ザ フェイス 泡洗顔料 ディープモイストは、脂肪酸石けんを主軸にしながら、グリセリンを配合順位2番目に置き、ヒアルロン酸Naも添えた「石けん系の中でうるおいに配慮した」泡ポンプ式洗顔料です。カルボン酸系・両性・非イオンの界面活性剤も併用し、洗浄感をやわらげる工夫がなされています。
約825円・200mLというコストパフォーマンスと、泡立て不要の手軽さが魅力です。石けん系のさっぱり感は好きだけれどつっぱり感は抑えたい、という方に検討しやすい一方、アミノ酸系のしっとりした洗い上がりを求める方や弱酸性洗顔にこだわる方は、別タイプの洗顔料も選択肢になります。
※ 本記事は全成分表示に基づく成分情報の可視化であり、医学的助言や効能効果の保証ではありません。肌の状態には個人差があります。気になる症状がある場合は皮膚科専門医にご相談ください。