【徹底比較】セラミド配合 乳液 4品|天然型・疑似セラミドと処方思想の違いを全成分で解析
成分スコア レーダーチャート
はじめに
スキンケアの「セラミド」は、いまや乳液選びのキーワードのひとつです。ただ、ひとくちにセラミドと言っても、成分表に並ぶ名前はバラバラ。「セラミドNP」「セラミドAP」「ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド」——どれもセラミドにまつわる成分ですが、実は種類も、処方の考え方も異なります。
- 「セラミド配合」と書いてあっても、中身は同じものなの?
- キュレルのセラミドと、ケアセラのセラミドは何が違う?
- 日中用のUV乳液と、夜の保湿乳液は同じ感覚で選んでいい?
本記事では、セラミドにまつわる成分を配合した乳液4品を、全成分表ベースで比較します。効果効能の議論ではなく、「セラミドの種類」と「処方思想」という2つの軸で、成分表から何が読み取れるかに徹して解析します。
比較対象 4商品
| 商品 | 参考価格 | 用途タイプ | セラミドの種類(成分表ベース) |
|---|---|---|---|
| キュレル 乳液 | 約2,090円 | 基礎保湿乳液 | セラミド機能成分(疑似セラミド/合成擬似セラミド) |
| ケアセラ APフェイス&ボディ乳液(370mL つめかえ用) | 約1,850円 | 基礎保湿乳液(顔・体兼用) | 天然型セラミド 7種+関連スフィンゴ脂質 |
| 菊正宗 日本酒の乳液 | 約679円 | 基礎保湿乳液 | 天然型セラミド 3種 |
| なめらか本舗 リンクルUV乳液 | 約1,078円 | 日中用UV乳液(SPF入り・下地兼用) | 天然型セラミド 3種 |
※ 価格は記事作成時点の参考値であり、販売店・時期により変動します。 ※ なめらか本舗 リンクルUV乳液は日中用のUV乳液で、酸化亜鉛・酸化チタンによる紫外線対策成分と着色剤(マイカ・酸化鉄)を含みます。夜の保湿に使う基礎乳液とは用途が異なるため、比較表でも「用途タイプ」を分けて読み取ってください。
総合スコア比較
CosmeScopeの成分スコアリング(8軸)による比較です。スコアは成分構成の傾向を数値化したもので、最高値を太字にしています。
| 項目 | キュレル 乳液 | ケアセラ AP乳液 | 菊正宗 日本酒の乳液 | なめらか本舗 リンクルUV乳液 |
|---|---|---|---|---|
| 総合 | 3.87 | 3.88 | 3.90 | 3.79 |
| うるおい | 5.00 | 5.00 | 5.00 | 5.00 |
| やさしさ | 4.93 | 4.86 | 4.54 | 4.63 |
| なじみやすさ | 4.62 | 1.99 | — | 2.80 |
| 成分品質 | 3.61 | 3.51 | — | 2.21 |
| 刺激感への配慮 | 4.81 | 4.80 | 4.54 | 4.47 |
| ハリ・コシ | 2.50 | 1.17 | — | 2.79 |
| ツヤ・質感 | 2.50 | 2.50 | 2.50 | 2.50 |
| うるおい保護 | 0.92 | 5.00 | — | 3.93 |
※ 「—」はスコア未算出の項目です。 ※ スコアは成分傾向の数値化であり、実際の使用感や肌相性とは別軸です。数値が高いほうが「優れている」という意味ではありません。たとえばケアセラの「うるおい保護」5.00とキュレルの0.92という差は、油性基剤やセラミド系成分の構成の違いを反映したもので、肌に合うかどうかは別の話です。
4品とも「うるおい」は5.00で横並びです。一方で「なじみやすさ」「うるおい保護」には差が出ており、これは後述する処方思想の違いを反映しています。
全成分比較
キュレル 乳液(全19成分)
アラントイン、精製水、グリセリン、ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド、ユーカリエキス、スクワラン、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジメチコン、ステアリン酸POEソルビタン、BG、長鎖二塩基酸ビス3-メトキシプロピルアミド、イソステアリン酸コレステリル、コレステロール、ステアリン酸ソルビタン、ステアロイルメチルタウリンNa、コハク酸、セタノール、ステアリルアルコール、パラベン
※ 4番目の「ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド」が、いわゆる**セラミド機能成分(疑似セラミド)**です。
ケアセラ APフェイス&ボディ乳液(370mL つめかえ用・全36成分)
水、グリセリン、BG、ワセリン、トリエチルヘキサノイン、ミネラルオイル、ペンチレングリコール、ステアリン酸ソルビタン、ポリソルベート60、ラノリン、セラミド1、セラミド2、セラミド3、セラミド6II、セラミドEOS、カプロオイルフィトスフィンゴシン、カプロオイルスフィンゴシン、ジヒドロキシリグノセロイルフィトスフィンゴシン、コレステロール、ベヘン酸、塩化Na、塩化K、ピリドキシンHCl、セリン、オリゴペプチド-24、ジメチコン、セタノール、ステアリルアルコール、トコフェロール、カルボマー、EDTA-2Na、TEA、セテアレス-25、PEG-60水添ヒマシ油、ベヘニルアルコール、フェノキシエタノール
※ 11〜18番目に天然型セラミド・スフィンゴ脂質が7種連続して並びます。
菊正宗 日本酒の乳液(全30成分)
水、グリセリン、ミネラルオイル、トリエチルヘキサノイン、コメ発酵液、グルタミン酸、アルギニン、ロイシン、グリシン、セラミドEOP、セラミドNP、セラミドAP、プラセンタエキス、アルブチン、グリチルリチン酸2K、コレステロール、フィトスフィンゴシン、ラウロイルラクチレートNa、PEG-9ジメチコン、イソステアリン酸PEG-20ソルビタン、カルボマー、キサンタンガム、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、EDTA-2Na、フィチン酸、ベヘニルアルコール、水酸化K、酸化銀、フェノキシエタノール、香料
※ 10〜12番目に**天然型セラミド3種(セラミドEOP・NP・AP)**を配合。
なめらか本舗 リンクルUV乳液(全46成分)
水、シクロペンタシロキサン、BG、スクワラン、ステアリン酸ソルビタン、PEG-75、イソステアリン酸PEG-60グリセリル、酸化亜鉛、ラウリルPEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、豆乳発酵液、ダイズ種子エキス、ダイズタンパク、レチノール、ダイズイソフラボン、パルミチン酸レチノール、セラミドNG、セラミドAP、セラミドNP、セルロース、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、PEG-60水添ヒマシ油、PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、エタノール、キサンタンガム、グリセリン、シクロデキストリン、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、ジメチコン、ステアロイルグルタミン酸2Na、トコフェロール、ハイドロゲンジメチコン、フィトステロールズ、ベヘニルアルコール、ポリクオタニウム-51、ポリソルベート20、ポリソルベート60、ポリソルベート80、ヤシ脂肪酸スクロース、レシチン、含水シリカ、水酸化Al、水添レシチン、フェノキシエタノール、マイカ、酸化チタン、酸化鉄
※ 8番目に紫外線散乱剤の酸化亜鉛、16〜18番目に**天然型セラミド3種(セラミドNG・AP・NP)**を配合。マイカ・酸化鉄など着色剤も含む日中用UV乳液です。
🔍 深掘り:セラミドの種類で何が違うのか — 天然型・疑似セラミドを成分表で読み解く
「セラミド配合」と書かれていても、成分表を見ると名前がまったく違います。ここでは、本記事の比較対象に登場するセラミド系成分を事実ベースで整理します。どれが優れているという話ではなく、「タイプが違う」という前提を共有するためのセクションです。
① 天然型セラミド(ヒト型セラミドとも呼ばれる)
成分表で「セラミドNP」「セラミドAP」「セラミドEOP」「セラミドNG」のように、「セラミド+アルファベット」で表記されるグループです。古い表記では「セラミド1」「セラミド2」「セラミド3」のように番号で書かれることもあります。
これらは、人の角層に存在するセラミドと同じ構造を持つように設計された成分で、酵母などを利用して生産されます。「ヒト型セラミド」と呼ばれることが多いのもこのグループです。
- ケアセラ AP乳液:セラミド1(EOP)・セラミド2(NP)・セラミド3(NP)・セラミド6II(AP)・セラミドEOS など、複数の天然型セラミドとスフィンゴ脂質を配合。
- 菊正宗 日本酒の乳液:セラミドEOP・セラミドNP・セラミドAP の3種を配合。
- なめらか本舗 リンクルUV乳液:セラミドNG・セラミドAP・セラミドNP の3種を配合。
末尾のアルファベット(N/A/EO+P/S/G/H)は、セラミドを構成する脂肪酸とスフィンゴ塩基の組み合わせの種類を示す記号です。角層のセラミドは複数種が存在することが知られており、複数種を組み合わせる処方は、その構成の多様性を意識した設計と読み取れます。
② セラミド機能成分(疑似セラミド/合成擬似セラミド)
キュレル 乳液に配合されている「ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド」が、これにあたります。配合順位は4番目で、本品のセラミド系成分の中心です。
これは「セラミド」という名前こそ付いていませんが、セラミドの働きを参考に設計された合成成分で、一般に「疑似セラミド」「擬似セラミド」「セラミド機能成分」などと呼ばれます。化学構造は天然型セラミドそのものとは異なります。キュレルを展開する花王が独自に開発した成分として知られています。
天然型セラミドと比べた特徴として、比較的安価に安定供給しやすい点や、乳液・クリーム・化粧水など幅広い剤型に配合しやすい点が挙げられます。
③ どちらが「良い」ということではない
ここで強調したいのは、天然型セラミドと疑似セラミドのどちらが優れている、という話ではないということです。
- 天然型セラミド:角層のセラミドと近い構造を意識した成分。複数種の組み合わせができる。
- 疑似セラミド:セラミドの働きを参考に設計された合成成分。安定供給・コスト・剤型自由度に特徴。
成分表から読み取れるのは「どのタイプを、何種類、どの配合順位で使っているか」という事実までです。実際の使用感や肌との相性は個人差が大きく、成分名だけで決まるものではありません。「セラミド配合」という言葉の中身が一様ではないことを知ったうえで、自分の選択基準を持つことが大切です。
軸別比較
① 保湿・補修成分の設計
| 商品 | セラミド系の構成 | 補助的な保湿・油性成分 |
|---|---|---|
| キュレル 乳液 | 疑似セラミド1種(配合4番目)+コレステロール | グリセリン、スクワラン、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、長鎖二塩基酸ビス3-メトキシプロピルアミド |
| ケアセラ AP乳液 | 天然型セラミド・スフィンゴ脂質7種+コレステロール | グリセリン、ワセリン、ミネラルオイル、ラノリン、トリエチルヘキサノイン |
| 菊正宗 日本酒の乳液 | 天然型セラミド3種+コレステロール+フィトスフィンゴシン | グリセリン、ミネラルオイル、コメ発酵液、アミノ酸4種 |
| なめらか本舗 リンクルUV乳液 | 天然型セラミド3種+フィトステロールズ | スクワラン、豆乳発酵液、各種シリコーン、グリセリン |
キュレルは疑似セラミドを軸に、コレステロールやスクワランを組み合わせる設計です。ケアセラは天然型セラミドを7種並べ、さらにワセリン・ミネラルオイル・ラノリンといった油性基剤を多めに配合しており、これが「うるおい保護」スコア5.00に表れています。菊正宗は天然型セラミドにコメ発酵液とアミノ酸を組み合わせた多成分型、なめらか本舗はセラミドにレチノール(後述)と紫外線対策成分を同居させた複合設計です。
② 用途タイプの違い(ここが最重要)
| 商品 | 用途 | 紫外線対策成分 | 着色剤 | 使うタイミングの目安 |
|---|---|---|---|---|
| キュレル 乳液 | 基礎保湿乳液 | なし | なし | 朝・夜のスキンケア |
| ケアセラ AP乳液 | 基礎保湿乳液(顔・体兼用) | なし | なし | 朝・夜のスキンケア、ボディにも |
| 菊正宗 日本酒の乳液 | 基礎保湿乳液 | なし | なし | 朝・夜のスキンケア |
| なめらか本舗 リンクルUV乳液 | 日中用UV乳液(下地兼用) | 酸化亜鉛・酸化チタン | マイカ・酸化鉄 | 日中のみ |
なめらか本舗 リンクルUV乳液だけは用途が異なります。 酸化亜鉛・酸化チタンによる紫外線対策成分と着色剤を含む日中用の乳液で、メイク下地としての役割も持ちます。同じ「セラミド配合乳液」というくくりでも、夜のスキンケア用の基礎乳液とは使い分けが前提になります。「保湿乳液の代わりに夜も使う」想定の製品ではない点に注意してください。
③ 肌あたり(刺激感への配慮)
| 商品 | エタノール | 香料 | 着色料 | 防腐剤 |
|---|---|---|---|---|
| キュレル 乳液 | なし | なし | なし | パラベン |
| ケアセラ AP乳液 | なし | なし | なし | フェノキシエタノール、EDTA-2Na |
| 菊正宗 日本酒の乳液 | なし | あり | なし | フェノキシエタノール |
| なめらか本舗 リンクルUV乳液 | あり | なし | あり(マイカ・酸化鉄等) | フェノキシエタノール |
キュレルとケアセラは無香料・無着色・エタノール不使用で、刺激感への配慮スコアもそれぞれ4.81・4.80と高めです。菊正宗は香料を配合、なめらか本舗 リンクルUV乳液はエタノールと着色剤を含みます(日中用・下地兼用という性格上、これらの成分が用いられています)。香料やエタノールを避けたい方は、成分表のこの違いが選択の手がかりになります。
④ 価格・コスパ
| 商品 | 参考価格 | 容量 | 1mLあたり目安 |
|---|---|---|---|
| 菊正宗 日本酒の乳液 | 約679円 | 380mL | 約1.8円 |
| ケアセラ AP乳液(370mL つめかえ) | 約1,850円 | 370mL | 約5.0円 |
| なめらか本舗 リンクルUV乳液 | 約1,078円 | 50g | 約21.6円 |
| キュレル 乳液 | 約2,090円 | 120mL | 約17.4円 |
単純な1mL単価では菊正宗が際立って低く、なめらか本舗・キュレルは小容量のため単価が高めです。ただし、なめらか本舗 リンクルUV乳液は紫外線対策成分とレチノールを含む日中用乳液で、基礎保湿乳液と単価を直接比べる対象ではありません。用途が違う製品どうしの単価比較は参考程度にとどめてください。
なめらか本舗 リンクルUV乳液の「もう一つの顔」— レチノール配合
なめらか本舗 リンクルUV乳液は、セラミドだけでなくレチノール・パルミチン酸レチノールを配合しています(成分表13・15番目)。レチノールはハリ・うるおいケアの文脈で配合されることが多い成分です。
レチノールは紫外線や酸素の影響を受けやすい成分として知られており、本品が日中用UV乳液として紫外線散乱剤(酸化亜鉛・酸化チタン)と一緒に設計されているのは、こうした性質を踏まえた処方とも読み取れます。CosmeScopeのスコアで「ハリ・コシ」が4品中もっとも高い2.79となっているのも、レチノール系成分の配合を反映したものです。
なお、レチノール・パルミチン酸レチノールはDB上「注意が必要な成分」として扱われています。これは「危険」という意味ではなく、人によっては使い始めに肌がデリケートに感じられることがあるため、少量から試す・気になる場合は使用を控えるといった配慮がしやすいよう情報提示しているものです。
タイプ別おすすめ
※ 以下はあくまで成分表から読み取れる特徴に基づく整理です。肌質に合う・合わないは個人差があり、最終的にはご自身の肌の状態でご判断ください。
天然型セラミドを多く配合した乳液を探している方
ケアセラ AP乳液 が選択肢になります。天然型セラミド・スフィンゴ脂質を7種配合し、ワセリンなどの油性基剤も多めで、「うるおい保護」スコアは5.00。顔・体兼用で使える点も特徴です。
香料・着色料・エタノールを避けたい方
キュレル 乳液 または ケアセラ AP乳液 が候補です。どちらも無香料・無着色・エタノール不使用で、刺激感への配慮スコアも高めです。キュレルは疑似セラミド、ケアセラは天然型セラミドという違いがあるので、好みのタイプで選べます。
コストを抑えつつセラミド配合乳液を使いたい方
菊正宗 日本酒の乳液 は1mL単価が約1.8円と低く、天然型セラミド3種に加えコメ発酵液・アミノ酸も配合した多成分型です。ただし香料を含むため、香りが気になる方は成分表の確認を。
日中の紫外線対策と保湿をまとめたい方
なめらか本舗 リンクルUV乳液 が該当します。ただしこれは日中専用の設計で、夜の保湿乳液の代わりにはなりません。夜のケアには別途、保湿乳液を組み合わせる前提で選んでください。
よくある質問
「セラミド配合」と書いてあれば中身は同じ?
いいえ。本記事の4品でも、キュレルは疑似セラミド(セラミド機能成分)、ケアセラ・菊正宗・なめらか本舗は天然型セラミドと、タイプが異なります。さらに天然型セラミドの中でも配合する種類数(3種〜7種)に差があります。「セラミド配合」という言葉だけでは中身まではわからないため、成分表の表記を確認するのが確実です。
天然型セラミドと疑似セラミド、どちらを選べばいい?
成分解析の立場では「どちらが優れている」とは言えません。天然型セラミドは角層のセラミドと近い構造を意識した成分、疑似セラミドはセラミドの働きを参考に設計された合成成分で、それぞれ特徴が異なります。使用感や肌との相性は個人差が大きいため、両タイプを試してみて、自分の肌に心地よいほうを選ぶのが現実的です。
なめらか本舗 リンクルUV乳液を夜の保湿乳液として使える?
なめらか本舗 リンクルUV乳液は紫外線散乱剤(酸化亜鉛・酸化チタン)と着色剤を含む日中用のUV乳液です。夜の保湿目的で使う基礎乳液とは設計思想が異なります。夜のスキンケアには、キュレル 乳液・ケアセラ AP乳液・菊正宗 日本酒の乳液のような基礎保湿乳液を別に用意するのが、本来の使い分けです。
スコアが高い乳液ほど良い乳液?
いいえ。スコアは成分構成の傾向を数値化したもので、実際の使用感や肌相性とは別軸です。たとえばケアセラの「うるおい保護」5.00とキュレルの0.92という差は、油性基剤やセラミド系成分の構成の違いを反映したものであり、「キュレルの保湿が劣る」という意味ではありません。スコアは選択の手がかりのひとつとして、参考程度に活用してください。
まとめ
セラミドにまつわる成分を配合した乳液4品を全成分で比較した結果、「セラミド配合」という言葉の中身が一様ではないことが見えてきました。キュレルは疑似セラミド(セラミド機能成分)を軸にした処方、ケアセラ・菊正宗・なめらか本舗は天然型セラミドを配合した処方で、天然型の中でも種類数や組み合わせ方に違いがあります。
また、なめらか本舗 リンクルUV乳液だけは日中用のUV乳液で、夜の保湿乳液とは用途が異なる点も重要なポイントです。同じ「セラミド配合乳液」のくくりでも、使い分けが前提になります。
乳液選びでは、「セラミドの種類(天然型か疑似か)」「用途タイプ(基礎保湿か日中用UVか)」「香料・エタノールの有無」「価格」という複数の軸を、自分の優先順位で照らし合わせるのが現実的です。本記事が、その判断材料のひとつになれば幸いです。
各商品の詳しい単品解析は、キュレル 乳液の成分解析、なめらか本舗 リンクル乳液の成分解析、キュレル 美容液の成分解析(疑似セラミドとフィトスフィンゴシンの違い)もあわせてご覧ください。
※ 本記事は全成分表示に基づく成分情報の可視化であり、医学的助言や効能効果の保証ではありません。価格は記事作成時点の参考値で、販売店・時期により変動します。肌の状態には個人差があります。気になる症状がある場合は皮膚科専門医にご相談ください。




