総合スコア:3.60 / 5.0
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| うるおい | ★★★★★(5.00) |
| やさしさ | ★★★★★(4.64) |
| なじみやすさ | ★☆☆☆☆(0.52) |
| 成分品質 | ★★☆☆☆(2.39) |
| 刺激感への配慮 | ★★★★☆(4.06) |
| ハリ・コシ | ★★★☆☆(2.50) |
| ツヤ・質感 | ★★★☆☆(2.50) |
| うるおい保護 | ★★★★★(5.00) |
セラヴィ ハイドレイティングクレンザーは、**ほとんど泡立たないクリームタイプの洗い流すクレンザー(洗顔料)**です。一般的な泡洗顔とは設計思想が異なり、セテアリルアルコールやステアリルアルコールといった油性成分を含み、3種のセラミド(NP・AP・EOP)にフィトスフィンゴシン・コレステロールを組み合わせた「角質層に近い成分構成」が特徴です。
うるおい5.00・うるおい保護5.00と保湿方向のスコアが高い一方、なじみやすさは0.52。これは「肌へすばやくなじむ化粧水」とは性質が異なるクレンザーであることの反映です。洗浄成分は穏やかなタイプを中心に構成されています。なお、フェノキシエタノールが配合順位4番目とやや前方にある点には後述で客観的に触れます。価格は販売店により異なるため、本記事では言及しません。
水、グリセリン、セテアリルアルコール、フェノキシエタノール、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ステアリン酸PEG-40、ベヘントリモニウムメトサルフェート、ステアリン酸グリセリル、ポリソルベート20、エチルヘキシルグリセリン、リン酸カリウム、EDTA-2Na、リン酸2K、ラウロイル乳酸Na、セラミドNP、セラミドAP、フィトスフィンゴシン、コレステロール、ヒアルロン酸Na、キサンタンガム、カルボマー、トコフェロール、セラミドEOP
「洗顔料なのに泡立たない」と聞くと戸惑うかもしれません。セラヴィ ハイドレイティングクレンザーは、まさにその発想で作られたクリームタイプのクレンザーです。ここでは、なぜこの処方が「洗いながらうるおいを残す」設計になっているのかを成分表から読み解きます。
一般的な泡洗顔は、ラウレス硫酸Na(高級アルコール系)や石けん(脂肪酸+アルカリ)など、泡立ちと洗浄力の高い界面活性剤を主役にします。これに対し本品の成分表には、そうした強めの主洗浄成分が前面に出てきません。代わりに前方を占めるのは、グリセリン(2番目)に続く**セテアリルアルコール(3番目)・ステアリルアルコール(5番目)・セチルアルコール(6番目)**という高級アルコール系の油性成分です。
高級アルコールという名前ですが、これらはエタノールのような揮発性アルコールではなく、肌をなめらかに整えるエモリエント成分です。クリームや乳液のとろみ・保湿膜を作る役割を担います。
では何で汚れを落とすのかというと、ステアリン酸PEG-40・ポリソルベート20・ラウロイル乳酸Naといった穏やかなタイプの界面活性剤です。ステアリン酸PEG-40とポリソルベート20は非イオン系で、皮脂を取りすぎにくいマイルドな洗浄・乳化成分。ラウロイル乳酸Naはアミノ酸系に近い穏やかなアニオン界面活性剤です。いずれも泡立ちより「やさしく汚れとなじませて洗い流す」ことに向いた成分です。
本品のもう一つの特徴は、セラミドNP・セラミドAP・セラミドEOPという3種のセラミドに、フィトスフィンゴシン(セラミドの前駆体に近い成分)とコレステロールを組み合わせている点です。セラミド・コレステロール・脂肪酸は角質層の細胞間脂質を構成する3要素として知られ、この組み合わせは「肌の角質層に近い成分構成」を意識した設計といえます。
洗顔は本来、汚れとともに角質層のうるおい成分も多少流してしまう工程です。本品はそこに、もともと肌の角質層にある成分に近いものをあらかじめ配合しておくという発想を取り入れています。洗い上がりのつっぱり感を抑える工夫であり、うるおい保護スコア5.00はこの設計を反映しています。
つまり本品は「しっかり泡立ててさっぱり洗う」タイプではなく、「穏やかに洗いながら、角質層のうるおい成分に近いものを残す」タイプのクレンザーです。さっぱり感や泡洗顔の使用感を求める方には物足りなく感じる可能性があり、逆に洗顔後のつっぱりが気になる方には検討しやすい設計といえます。
| 成分名 | 分類 | 特徴 |
|---|---|---|
| ステアリン酸PEG-40 | 非イオン界面活性剤 | 穏やかな洗浄・乳化成分。皮脂を取りすぎにくいタイプ |
| ポリソルベート20 | 非イオン界面活性剤 | 可溶化・乳化に用いられる穏やかなタイプ |
| ラウロイル乳酸Na | アニオン界面活性剤 | アミノ酸系に近い穏やかな洗浄成分 |
| ステアリン酸グリセリル | 非イオン界面活性剤 | 乳化を担う成分。クリーム状のテクスチャーづくりに寄与 |
| ベヘントリモニウムメトサルフェート | カチオン界面活性剤 | なめらかな感触づくりに用いられることがある成分 |
主な洗浄を担うのは、ステアリン酸PEG-40・ポリソルベート20(非イオン系)とラウロイル乳酸Na(穏やかなアニオン系)です。高級アルコール系(ラウレス硫酸Naなど)や石けん系の強い主洗浄成分は前面に置かれておらず、洗浄力は穏やかと推定されます。
クリームタイプで泡立ちはほとんどありません。手でやさしく汚れとなじませてから洗い流す使い方が想定される設計です。皮脂や汗、ナチュラルメイク程度であれば対応しやすい一方、しっかりメイクや日焼け止めをきちんと落とすには、専用のクレンジングの併用を検討してもよいかもしれません。
洗い上がりは、油性成分とセラミド類を含むためつっぱり感を抑えやすい設計です。さっぱりした洗い上がりを好む方には、しっとり感が物足りなく感じられる可能性があります。
| 成分名 | 特性 | 備考 |
|---|---|---|
| フェノキシエタノール | 防腐剤 | 配合順位4番目とやや前方。詳細は下記所見を参照 |
| EDTA-2Na | キレート剤 | 金属イオンを封鎖し製品の安定性に寄与 |
| ベヘントリモニウムメトサルフェート | カチオン界面活性剤 | 感触づくりに用いられる成分 |
本品で客観的に触れておきたいのは、フェノキシエタノールが配合順位4番目とやや前方に位置している点です。フェノキシエタノールは化粧品に広く使われる防腐剤で、適正な配合量の範囲で使用されるのが一般的です。配合順位は配合量の目安にはなりますが、前方にあること自体が直ちに問題を意味するわけではありません。本品はクリームタイプで水分以外の成分構成上、防腐設計に一定量の防腐剤を要する処方になっていると考えられます。防腐剤に敏感な経験がある方は、パッチテストをしてから使うと安心です。
そのほか、EDTA-2Naは製品の安定性を保つために、ベヘントリモニウムメトサルフェートは感触づくりのために配合されていると推定されます。いずれも化粧品に広く使われている成分です。本品は無香料で、香料による刺激の懸念はありません。
| 成分名 | 役割 |
|---|---|
| グリセリン | 水分保持に広く使用される基本的な保湿剤。配合順位2番目で高配合と推定 |
| セテアリルアルコール/ステアリルアルコール/セチルアルコール | 高級アルコール系のエモリエント成分。肌をなめらかに整え、保湿膜づくりに寄与 |
| セラミドNP/セラミドAP/セラミドEOP | 3種のセラミド。角質層の細胞間脂質に近い構造を持つ成分群 |
| フィトスフィンゴシン | セラミドの前駆体に近い成分。脂質バリアに関わる |
| コレステロール | 角質層の細胞間脂質を構成する成分の一つ |
| ヒアルロン酸Na | 水分保持に関わる高分子保湿成分。化粧品に広く使用される |
| トコフェロール | ビタミンE。製品の酸化を抑える役割でも用いられる |
洗顔料としては保湿・補修方向の成分が手厚い処方です。グリセリンで水分を抱え、高級アルコール系のエモリエント成分で肌をなめらかに整え、3種のセラミド+フィトスフィンゴシン+コレステロールで角質層の細胞間脂質に近い成分を補うという三段構えの構成になっています。
セラミド・コレステロール・脂肪酸は角質層の細胞間脂質を構成する3要素として知られ、本品はそのうちセラミドとコレステロールをそろえている点が特徴です。うるおい5.00・うるおい保護5.00という高スコアは、この保湿・補修成分の充実度を反映しています。
ただし「洗い流す」クレンザーであるため、これらの成分すべてが肌に残り続けるわけではありません。洗顔の工程でつっぱり感を抑える設計と捉えるのが適切で、保湿ケアそのものは化粧水・乳液など後続のスキンケアで行うことが前提です。
本品は高級アルコール系や石けん系の泡立つ主洗浄成分を前面に置かず、油性成分を含むクリームタイプの処方だからです。穏やかなタイプの界面活性剤でやさしく汚れとなじませ、洗い流す設計です。泡立ちの有無は洗浄力の高さとは別の指標です。
皮脂や汗、ナチュラルメイク程度であれば対応しやすい設計ですが、しっかりメイクや日焼け止めをきちんと落とすには、専用のクレンジングを併用することを検討してもよいかもしれません。
フェノキシエタノールは化粧品に広く使われる防腐剤で、適正な範囲で配合されるのが一般的です。本品では配合順位4番目とやや前方にありますが、配合順位は配合量の目安であり、前方にあること自体が直ちに問題を意味するわけではありません。防腐剤に敏感な経験がある方は、パッチテストをしてから使うと安心です。
穏やかな洗浄設計のため朝の洗顔にも使いやすい処方です。泡立たないクリームタイプのため、手でやさしくなじませてから洗い流す使い方が想定されています。肌の状態には個人差があるため、合わないと感じた場合は使用を中止してください。
セラヴィ ハイドレイティングクレンザーは、「泡立たない洗顔」という発想で作られたクリームタイプのクレンザーです。穏やかなタイプの洗浄成分でやさしく洗いながら、3種のセラミド・フィトスフィンゴシン・コレステロールという角質層に近い成分を組み込み、洗い上がりのつっぱり感を抑える設計になっています。
洗顔後の乾燥やつっぱりが気になる方に検討しやすい一方、もこもこの泡やさっぱり感を求める方、しっかりメイクをこれ1本で落としたい方には性質が合わない可能性があります。フェノキシエタノールの配合順位がやや前方である点を踏まえ、防腐剤に敏感な経験がある方はパッチテストから始めるとよいでしょう。
※ 本記事は全成分表示に基づく成分情報の可視化であり、医学的助言や効能効果の保証ではありません。肌の状態には個人差があります。気になる症状がある場合は皮膚科専門医にご相談ください。