総合スコア:3.65 / 5.0
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| うるおい | ★★★★★(4.90) |
| やさしさ | ★★★★★(4.98) |
| なじみやすさ | ★★★☆☆(2.59) |
| 成分品質 | ★★☆☆☆(1.89) |
| 刺激感への配慮 | ★★★★★(4.84) |
| ハリ・コシ | ★★★☆☆(2.50) |
| ツヤ・質感 | ★★★☆☆(2.50) |
| うるおい保護 | ★★★☆☆(2.50) |
ファンケル ディープクリア洗顔パウダーは、アミノ酸系洗浄成分を主体に、酵素(プロテアーゼ)と吸着成分(炭・パイロフェライト)を組み合わせた個包装のパウダー洗顔料です。1回使い切りの個包装という形態は、水に弱い酵素を安定して配合するための合理的な設計といえます。
うるおい4.90・やさしさ4.98・刺激感への配慮4.84と肌あたりの評価は非常に高く、アミノ酸系洗浄成分を軸にした処方の特徴が表れています。30個入で約1,980円という価格設定で、防腐剤・香料などを使わない無添加思想とパウダー形態がかみ合った、ファンケルらしい1品です。
ココイルグリシンK、マンニトール、(ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)グルタミン酸Na、PEG-75、デキストリン、プルラン、ラウロイルグルタミン酸Na、ミリスチン酸Na、カンテン、パイロフェライト、ミリスチン酸K、ヒドロキシプロピルデンプンリン酸、α-グルカン、タルク、石英、ラウリン酸Na、ベヘニルアルコール、ラウリン酸K、プロテアーゼ、炭、ヒアルロン酸Na、シリカ、パルミチン酸Na、コーンスターチ、ステアリン酸、パルミチン酸K、ラウリン酸、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、グリセリン、アラントイン、リン酸2Na、リン酸K、酸化鉄
ファンケル ディープクリア洗顔パウダーを語るうえで欠かせないのが、**「パウダー(粉末)」かつ「1回使い切りの個包装」**というユニークな形態です。これは見た目の珍しさではなく、処方上の明確な理由に裏打ちされています。
本品には酵素であるプロテアーゼが配合されています。プロテアーゼはたんぱく質に働きかける酵素で、古い角質や毛穴の汚れに着目した成分として洗顔料に用いられます。
ただし、酵素には弱点があります。水分があると活性が落ちたり、時間とともに失活・劣化しやすいのです。一般的なチューブ入りの洗顔料は大量の水を含むため、その中に酵素を安定して配合し続けるのは簡単ではありません。
そこで採用されているのが無水のパウダー処方です。水を含まないパウダー状であれば、酵素は活性を保ったまま安定して存在できます。そして使うときに初めて手のひらの上で水と合わせ、酵素を「目覚めさせる」——これが酵素洗顔をパウダーにする最大の理由です。
さらに本品は1回分ずつの個包装になっています。これにも理由があります。大容量の容器に入れて何度も開け閉めすると、そのたびに空気中の湿気が入り込み、パウダーが湿気を吸ってしまいます。湿気は酵素にとって大敵です。
1回使い切りの個包装であれば、使う直前まで湿気から守られ、酵素の状態を保ちやすくなります。パウダー処方の利点を最後まで活かすための包装、というわけです。
ファンケルは防腐剤・香料・合成色素などを使わない「無添加」を掲げるブランドです。実は、防腐剤を使わない処方とパウダー形態は相性が良い関係にあります。
防腐剤は主に「水を含む処方で微生物が繁殖するのを防ぐ」ために配合されます。本品のように水を含まないパウダー処方で、かつ1回使い切りの個包装であれば、微生物が繁殖しにくい環境がもともと整っているため、防腐剤に頼らない設計がしやすくなります。
つまり本品の「パウダー」「個包装」という形態は、酵素の安定配合と無添加処方という2つの狙いを同時に成立させるための、必然性のある選択といえます。
本品にはパイロフェライト(吸着泥)と炭(チャコール)という2種の吸着成分も配合されています。パイロフェライトは粘土鉱物の一種で、汚れや皮脂を吸着する目的で洗浄料に用いられます。炭も多孔質の構造を持ち、吸着成分として知られています。アミノ酸系のマイルドな洗浄成分を主体にしつつ、酵素と吸着成分で汚れへのアプローチを補う——これが本品の処方の全体像です。
| 成分名 | 分類 | 特徴 |
|---|---|---|
| ココイルグリシンK | アミノ酸系(グリシン系)アニオン界面活性剤 | 配合順位1番目。マイルドな洗浄感と適度な泡立ちが特徴 |
| (ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)グルタミン酸Na | アミノ酸系(グルタミン酸系)アニオン界面活性剤 | 配合順位3番目。きめ細かい泡とやさしい洗浄感 |
| ラウロイルグルタミン酸Na | アミノ酸系(グルタミン酸系)アニオン界面活性剤 | 配合順位7番目。マイルドな洗浄成分 |
| ミリスチン酸Na / ラウリン酸Na / パルミチン酸Na / ミリスチン酸K / ラウリン酸K / パルミチン酸K | 石けん系(脂肪酸塩) | 泡立ちのよさと泡切れに寄与。洗浄感を調整 |
| プロテアーゼ | 酵素 | 界面活性剤ではないが、たんぱく質に働きかけ汚れへのアプローチを補う |
本品の洗浄の主軸はアミノ酸系のアニオン界面活性剤です。ココイルグリシンKを筆頭に、グルタミン酸系の洗浄成分が配合順位の前方に並んでおり、マイルドでやさしい洗浄感を意識した設計といえます。やさしさ4.98・刺激感への配慮4.84という高い評価は、このアミノ酸系主体の構成を反映したものです。
一方で、ミリスチン酸Na・ラウリン酸Naなどの石けん系成分も組み合わされています。石けん系は泡立ちがよく泡切れに優れるため、アミノ酸系のマイルドさを保ちつつ、使用感(泡質・洗い上がりのさっぱり感)を整える役割を担っていると推定されます。
さらに酵素(プロテアーゼ)と吸着成分(パイロフェライト・炭)が、界面活性剤だけではアプローチしにくい古い角質や毛穴の汚れに着目して補う構成です。全体として、肌あたりのやさしさと汚れへのアプローチを両立させようとした処方といえます。
| 成分名 | 特性 | 備考 |
|---|---|---|
| プロテアーゼ | 酵素 | たんぱく質に働きかける酵素。肌のコンディションによっては使用感に個人差が出ることがある |
| タルク / 石英 / シリカ / 酸化鉄 | 粉体・着色成分 | パウダー処方の感触や外観を整える成分 |
| パイロフェライト / 炭 | 吸着成分 | 汚れの吸着を目的に配合 |
本品は防腐剤・香料を使わない無添加処方です。パウダー形態かつ個包装という設計が、防腐剤に頼らない処方を支えています。やさしさ4.98という高い評価は、この処方思想を反映したものです。
注意点としては酵素(プロテアーゼ)が挙げられます。酵素洗顔は古い角質や汚れに着目した洗顔ですが、肌のコンディションによっては使用後の感触に個人差が出ることがあります。毎日使うか頻度を調整するかは、肌の状態に合わせて選ぶとよいでしょう。
エタノール(アルコール)は配合されていません。香料も非配合のため、香りのある洗顔料が苦手な方にも扱いやすい処方です。タルク・石英・シリカ・酸化鉄はパウダー処方の感触や外観を整える粉体・着色成分で、いずれも洗顔料に一般的に用いられる成分です。
| 成分名 | 役割 |
|---|---|
| マンニトール | 糖アルコール系の保湿成分。配合順位2番目に位置する |
| ヒアルロン酸Na | 水分保持に関わる高分子保湿成分。化粧品に広く使用される |
| グリセリン | 代表的な保湿成分。うるおい感に寄与 |
| α-グルカン | 多糖類の一種。保湿・感触の調整に関わる |
| ソルビトールなど糖系成分(白糖等は非配合) | — |
| アラントイン | 整肌成分として広く使用される |
| デキストリン / プルラン / カンテン / コーンスターチ / ヒドロキシプロピルデンプンリン酸 | デンプン・多糖系の成分。パウダーの感触や泡質の調整に関わる |
洗顔料というカテゴリの中では、本品はうるおいに配慮した処方です。洗顔料は最終的に洗い流す製品のため配合成分がすべて肌に残るわけではありませんが、マンニトールを配合順位2番目に置き、ヒアルロン酸Na・グリセリン・α-グルカンといった保湿成分を組み合わせている点に、洗い上がりのうるおい感を意識した処方意図がうかがえます。
うるおい4.90という高い評価は、こうした保湿成分の配合と、アミノ酸系主体のマイルドな洗浄設計の組み合わせを反映したものです。アラントインは整肌成分として加えられています。
デキストリン・プルラン・カンテン・コーンスターチなどのデンプン・多糖系の成分は、パウダー処方の感触や泡質を整える役割が中心です。本格的なうるおいケアは洗顔後の化粧水・乳液・クリームで補うのが基本ですが、洗顔料としては肌あたりとうるおい感の両面に配慮された設計といえます。
形態(パウダーかチューブか)が洗浄力を直接決めるわけではありません。本品がパウダーなのは、水に弱い酵素(プロテアーゼ)を安定して配合するためです。本品の洗浄の主軸はアミノ酸系のマイルドな界面活性剤で、そこに酵素と吸着成分(炭・パイロフェライト)が古い角質や毛穴の汚れへのアプローチを補う構成です。「パウダーだから強力」ではなく、「酵素を活かすためのパウダー」と理解するのが正確です。
酵素洗顔の使用頻度は、肌のコンディションや製品の使用方法によって考えるのが基本です。製品に記載された使い方を守ることが前提で、肌の状態に応じて毎日使うか頻度を調整するかを選ぶとよいでしょう。使用後の感触には個人差があるため、肌の様子を見ながら取り入れることをおすすめします。
個包装は酵素を湿気から守るための合理的な選択です。大容量の容器を何度も開け閉めすると湿気が入り込み、酵素が湿気を吸って状態が変わりやすくなります。1回使い切りの個包装であれば、使う直前まで湿気から守られます。本品が個包装なのは、酵素の安定性とパウダー処方の利点を最後まで活かすための設計といえます。
パウダー洗顔は、手のひらに適量を出し、少量ずつ水(またはぬるま湯)を加えながら泡立てるのが基本です。一度に水を入れすぎると泡立ちにくくなることがあります。泡立てネットを使うと、きめ細かい泡をつくりやすくなります。製品記載の使用方法も参考にしてみてください。
ファンケル ディープクリア洗顔パウダーは、アミノ酸系洗浄成分を主体に、酵素(プロテアーゼ)と吸着成分(炭・パイロフェライト)を組み合わせた個包装のパウダー洗顔料です。「パウダー」「個包装」という形態は、水に弱い酵素を安定して配合し、防腐剤に頼らない無添加処方を成立させるための、必然性のある設計といえます。
うるおい4.90・やさしさ4.98と肌あたりの評価が高く、アミノ酸系主体のマイルドな洗浄と保湿成分の配合がその背景にあります。酵素洗顔を試してみたい方、無添加処方や個包装の衛生面を重視する方に検討しやすい一方、チューブタイプの手軽さや1回あたりのコストを重視する方は、別の洗顔料も選択肢になります。
※ 本記事は全成分表示に基づく成分情報の可視化であり、医学的助言や効能効果の保証ではありません。肌の状態には個人差があります。気になる症状がある場合は皮膚科専門医にご相談ください。