【成分解説】ナイアシンアミドとは|医薬部外品の有効成分としての位置づけを整理
注目される「ナイアシンアミド」、実際どんな成分?
スキンケアでよく聞くようになったナイアシンアミド。
・ナイアシンアミドって何の成分?
・「シワ改善」と書ける製品とそうでない製品があるのはなぜ?
・どんな製品に入っているの?
と気になっている方に向けて、この成分の位置づけを薬機法に沿って整理します。
結論:ナイアシンアミドは「医薬部外品の有効成分にもなるビタミンB3」
- ナイアシンアミドは、ビタミンB3(ニコチン酸アミド)の一種で、水になじみやすい成分です
- 医薬部外品の有効成分として、いくつかの効能が承認されています
- 同じナイアシンアミドでも、製品が「医薬部外品」か「化粧品」かによって、表示できる効能の範囲が変わります
- 比較的多くの製品に配合しやすく、敏感に傾きやすい肌の製品にも採用されることがあります
医薬部外品の有効成分としての承認効能
ナイアシンアミドは、医薬部外品の有効成分として次のような効能が承認されています(製品の承認内容によります)。
- メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ(いわゆる美白)
- シワを改善する(一定の試験に基づき承認された効能)
- 肌荒れを防ぐ目的での配合
これらは「医薬部外品の有効成分として承認された効能を、客観的に記載したもの」です。一般の化粧品に配合されている場合は、こうした効能を標ぼうすることはできません。
🔍 深掘り:同じ成分なのに「シワ改善」と書ける製品・書けない製品がある理由
ドラッグストアでナイアシンアミド配合の製品を見比べると、「シワを改善する」と書いてある製品と、書いていない製品があります。中身の成分は同じナイアシンアミドなのに、なぜでしょうか。
答えは、製品の区分(医薬部外品か化粧品か)と、承認の有無にあります。
「シワを改善する」のような効能を表示するには、その製品が医薬部外品として、有効成分・効能の承認を受けている必要があります。承認には、効能を裏づける試験データの提出などが求められます。
一方、同じナイアシンアミドを配合していても、製品が一般の化粧品として届け出られている場合は、薬機法上、効能を標ぼうできません。つまり「成分が同じ=同じ効能を書ける」ではなく、製品の区分と承認が表示を左右するのです。この仕組みは 医薬部外品と化粧品の違い で詳しく解説しています。
実例として、ナイアシンアミドを配合した製品は ONE BY KOSE ディープ ハイドレーターの成分解析 でも取り上げています。
成分表での見分け方
- 表記は「ナイアシンアミド」(旧称:ニコチン酸アミド)
- 医薬部外品では、ナイアシンアミドが「有効成分」の欄に記載されていることがあります
- 化粧品では、その他の成分と一緒に配合量順に並びます(成分表示の順番の意味 参照)
よくある質問
ナイアシンアミドはビタミンC誘導体とどっちがいい?
役割が異なる別の成分なので、優劣ではありません。使用感や、医薬部外品か化粧品か、続けやすさで選ぶとよいでしょう。ビタミンCについては ビタミンC誘導体の種類 を参照してください。
ナイアシンアミドは刺激が少ない?
比較的多くの肌質の製品に配合される成分ですが、肌の状態には個人差があります。心配な場合は少量から試し、合わないと感じたら使用を控えてください。
まとめ
ナイアシンアミドはビタミンB3の一種で、医薬部外品の有効成分として「メラニンの生成を抑えしみ・そばかすを防ぐ」「シワを改善する」などの効能が承認されている成分です。
ただし、同じ成分を配合していても、製品が医薬部外品か化粧品かによって表示できる効能は変わります。製品を見るときは、成分名だけでなく「医薬部外品」表示の有無もあわせて確認すると、表示の意味が正しく読み取れます。
※ 本記事は化粧品成分に関する一般的な情報の整理であり、医学的助言や特定成分の安全性・危険性を保証・断定するものではありません。肌の状態には個人差があります。気になる症状がある場合は皮膚科専門医にご相談ください。