総合スコア:3.82 / 5.0
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| うるおい | ★★★★★(5.00) |
| やさしさ | ★★★★★(4.76) |
| なじみやすさ | ★★★★★(5.00) |
| 成分品質 | ★★★☆☆(3.39) |
| 刺激感への配慮 | ★★★★★(4.81) |
| ハリ・コシ | ★☆☆☆☆(0.75) |
| ツヤ・質感 | ★★★☆☆(2.50) |
| うるおい保護 | ★★☆☆☆(2.26) |
オルビス クリアフル モイスチャー Mは、グリチルリチン酸ジカリウムを有効成分とした医薬部外品のニキビケア用保湿液です。オルビスが掲げる「オイルカット」のコンセプトを反映し、油性成分の使用を抑えた処方が最大の特徴です。シリコーン(メチルポリシロキサン・メチルフェニルポリシロキサン)をベースにしつつ、植物由来成分やビタミンC誘導体を配合しています。
ハリ・コシスコアは0.75と低めですが、ニキビケアに特化した乳液として、油分バランスに配慮した設計です。
※ 本品は医薬部外品です。
【有効成分】グリチルリチン酸ジカリウム 【その他の成分】水、メチルポリシロキサン、1,3-ブチレングリコール、メチルフェニルポリシロキサン、濃グリセリン、ジグリセリン、グリセリルグルコシド液、1,2-ペンタンジオール、シコニン、テトラ2-ヘキシルデカン酸アスコルビル、天然ビタミンE、ユズセラミド、イノシット、フィチン酸液、スフィンゴ糖脂質、ヨクイニンエキス、アロエエキス(2)、ヨモギエキス、水溶性コラーゲン液、アーティチョークエキス、エイジツエキス、クリサンテルムインディクム抽出液、グリセリル-N-(2-メタクリロイルオキシエチル)カルバメート・メタクリル酸ステアリル共重合体、ポリグルタミン酸塩、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド、イソステアリン酸、ポリオキシエチレングリセリン(26E.O.)、グリセリン、キサンタンガム、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、ジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム液、水酸化カリウム、フェノキシエタノール、パラオキシ安息香酸メチル
本品は医薬部外品のため、有効成分と承認効能を明記します。
| 有効成分 | 承認効能 |
|---|---|
| グリチルリチン酸ジカリウム | 肌あれ・あれ性を防ぐ |
有効成分はグリチルリチン酸ジカリウム1種のみで、肌あれ予防を目的とした処方です。ニキビケア用乳液として、肌あれを防ぐ有効成分を軸に据えた設計となっています。
オルビス クリアフルシリーズの大きな特徴は「オイルカット」を掲げている点です。成分表から、この処方設計の意味を読み解いてみましょう。
一般的な乳液では、ワセリン・スクワラン・ホホバ油などの油性成分が配合され、肌表面に油膜を形成して水分の蒸散を抑えます。しかし本品では、これらの植物油脂・鉱物油が使用されていません。代わりに、メチルポリシロキサン(配合順位3番目)とメチルフェニルポリシロキサン(配合順位5番目)というシリコーン系の基剤を採用しています。
シリコーンは油脂と異なり、肌表面に薄い膜を形成しますが、油脂のように毛穴に残りにくいとされる特性があります。ニキビの一因として皮脂や油性成分による毛穴の閉塞が指摘されることから、油脂をシリコーンに置き換えることで毛穴への影響に配慮した設計といえます。
ただし、テトラ2-ヘキシルデカン酸アスコルビル(油溶性ビタミンC誘導体)やイソステアリン酸など、一部の油溶性成分は含まれています。「完全に油分ゼロ」ではなく、「毛穴に影響しやすい油脂を避けつつ、必要な機能性成分は配合する」というバランスの取れた処方設計です。
| 成分名 | 特性 | 備考 |
|---|---|---|
| フェノキシエタノール | 防腐剤 | 配合順位33番目で少量と推定 |
| パラオキシ安息香酸メチル | 防腐剤(パラベン) | 配合順位34番目(末尾)で少量と推定 |
本品はエタノールフリー・香料フリー・着色料フリーです。防腐剤はフェノキシエタノールとパラオキシ安息香酸メチル(パラベン)の2種を併用していますが、いずれも配合順位は末尾付近で少量と推定されます。
パラベンが配合されている点は、パラベンを避けたい方には留意ポイントですが、2種の防腐剤を少量ずつ併用することで各防腐剤の使用量を抑える処方設計と考えられます。
| 成分名 | 役割 |
|---|---|
| テトラ2-ヘキシルデカン酸アスコルビル | 油溶性ビタミンC誘導体。肌なじみが良いとされる |
| 天然ビタミンE | 抗酸化成分として知られるトコフェロール |
| ユズセラミド | ユズ由来の植物セラミド。角質層のうるおい保持をサポート |
| 濃グリセリン | 高濃度のグリセリン。しっとりとした保湿感 |
| グリセリルグルコシド液 | グリセリンとグルコースの複合体。保水性が高い |
| スフィンゴ糖脂質 | セラミドに近い構造を持つ脂質。うるおい保持に関わる |
| 水溶性コラーゲン液 | 肌表面の保湿膜形成。しっとり感に寄与 |
| ポリグルタミン酸塩 | アミノ酸の重合体。保湿膜を形成する |
| ヨクイニンエキス | ハトムギ由来のエキス。整肌成分として広く使用される |
| アロエエキス(2) | アロエ由来の植物エキス。みずみずしい保湿感 |
オイルカット処方のため、油性の保湿成分はシリコーンとビタミンC誘導体に限定されています。その代わり、水性の保湿成分(グリセリン類・コラーゲン・ポリグルタミン酸塩など)を多層的に配合し、油膜に頼らないうるおい保持を目指した設計です。
ユズセラミドとスフィンゴ糖脂質は、角質層のうるおいバリアに関わるセラミド類似の成分で、油脂を使わずにバリア機能をサポートする工夫といえます。
同じオルビスブランドのオルビスユー エッセンスローションと比べると、クリアフルはニキビケアに特化してシリコーンベースの処方を採用しており、製品コンセプトによる処方の違いが明確です。
Mタイプ(モイスト)はしっとりとしたテクスチャーで、保湿成分がやや多めの処方です。Lタイプ(ライト)はさっぱりとした使用感で、皮脂量が多い方や夏場の使用に向いています。
植物油脂の代わりにシリコーンベースの処方を採用し、水性保湿成分(グリセリン類・コラーゲンなど)を多層的に配合しています。乾燥が強い方には物足りなく感じる可能性がありますが、ニキビケアとしての油分バランスに配慮した設計です。
オルビスユー エッセンスローションは年齢に応じたうるおいケアを意図した処方で、クリアフル モイスチャーはニキビケアに特化した処方です。肌の悩みに合わせて選ぶのがポイントです。
オルビス クリアフル モイスチャー Mは、オイルカット処方でニキビケアに特化した医薬部外品の保湿液です。植物油脂を使わずシリコーンベースで仕上げることで、毛穴への影響に配慮しつつ、グリチルリチン酸ジカリウムによる肌あれ予防、油溶性ビタミンC誘導体やユズセラミドによる保湿ケアを組み合わせた処方です。
ニキビが気になる方でベタつかない乳液を探している方に検討しやすい製品です。一方、乾燥が強い方やハリ・コシ面のケアを重視する方は、オルビスユー エッセンスローションやクリームタイプの保湿アイテムも選択肢に入れてみてください。
※ 本記事は全成分表示に基づく成分情報の可視化であり、医学的助言や効能効果の保証ではありません。肌の状態には個人差があります。気になる症状がある場合は皮膚科専門医にご相談ください。