総合スコア:3.61 / 5.0
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| うるおい | ★★★★★(5.00) |
| やさしさ | ★★★★★(4.79) |
| なじみやすさ | ★☆☆☆☆(1.13) |
| 成分品質 | ★★★☆☆(3.33) |
| 刺激感への配慮 | ★★★★★(4.65) |
| ハリ・コシ | ★★★☆☆(2.50) |
| ツヤ・質感 | ★★★☆☆(2.50) |
| うるおい保護 | ★★★☆☆(2.50) |
ソフィーナ iP ゴールデンタイムリペア 深夜浸透クリームは、花王が「夜間の肌コンディション」に着目して設計したナイトクリームです。全41成分の処方で、最大の特徴は**セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド(花王独自の擬似セラミド)とアミノ酸4種(アミジノプロリン・メチルセリン・グリシン・アラニン)**の組み合わせです。
油性成分はジメチコン・スクワラン・水添ポリイソブテン・メドウフォーム油・マカデミア種子油など多層的に配合されており、うるおいスコア5.00が示すとおり、保湿力に重点を置いた処方です。なじみやすさスコアが1.13と低めですが、これはクリームとしてのリッチなテクスチャーを反映したものです。
水、グリセリン、ジメチコン、BG、イソステアリン酸コレステリル、プロパンジオール、スクワラン、水添ポリイソブテン、ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル)、イソノナン酸イソトリデシル、セタノール、セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド、ステアリルアルコール、アミジノプロリン、コハク酸ジグリコールグアニジン、メチルセリン、グリシン、アラニン、ユーカリ葉エキス、オレンジ果汁、メドウフォーム油、マカデミア種子油、アスナロ枝エキス、ヒバマタエキス、ステアリン酸ソルビタン、ステアロイルメチルタウリンNa、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-2、マイクロクリスタリンワックス、エタノール、カルボマー、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ラウレス-4リン酸Na、キサンタンガム、ポリソルベート60、セチルジメチルブチル、水酸化K、EDTA-2Na、フェノキシエタノール、エチルパラベン、メチルパラベン、香料
ソフィーナ iP ゴールデンタイムリペアの「夜間の肌ケア」というコンセプトを、成分構成から読み解いてみましょう。
セチルPGヒドロキシエチルパルミタミドは、花王が開発した合成セラミド(擬似セラミド)です。天然セラミドと同様のスフィンゴイド骨格を持ち、角質細胞間脂質に類似したラメラ構造を形成するとされています。天然セラミドと比較して安定性が高く、大量生産が可能なため、花王のキュレルシリーズなどにも広く使用されています。
本品では配合順位12番目に位置しており、セタノール(11番目)やステアリルアルコール(13番目)といった高級アルコールに挟まれる形で配合されています。これらの高級アルコールは擬似セラミドとともにラメラ構造の形成を助ける役割を担うと考えられます。
本品にはアミジノプロリン・メチルセリン・グリシン・アラニンの4種のアミノ酸が配合されています。角質層の天然保湿因子(NMF)の約40%はアミノ酸で構成されるとされており、複数のアミノ酸を組み合わせることでNMFに近い保湿環境を目指した設計と読み取れます。
特にアミジノプロリンは、プロリンの誘導体で、花王の研究で注目されている成分です。コハク酸ジグリコールグアニジンとともに配合されており、これらは花王独自の処方設計に基づく成分と考えられます。
本品がナイトクリームとして設計されている理由は、処方のリッチさにあります。ジメチコン(3番目)をベースに、スクワラン(7番目)、水添ポリイソブテン(8番目)、メドウフォーム油(21番目)、マカデミア種子油(22番目)、マイクロクリスタリンワックス(28番目)と、多種の油性成分が厚みのある油膜を形成します。
日中に使うには重すぎる可能性があるこのテクスチャーが、就寝中のうるおい保持には適しているという設計思想です。擬似セラミドとアミノ酸による角質層へのアプローチと、油膜による水分蒸散の抑制を組み合わせた「夜間集中ケア」の処方です。
| 成分名 | 特性 | 備考 |
|---|---|---|
| エタノール | 清涼感・揮発性 | 配合順位29番目で少量と推定 |
| フェノキシエタノール | 防腐剤 | 配合順位38番目で少量と推定 |
| エチルパラベン | 防腐剤(パラベン) | 配合順位39番目で少量と推定 |
| メチルパラベン | 防腐剤(パラベン) | 配合順位40番目で少量と推定 |
| 香料 | 賦香剤 | 配合順位41番目(末尾) |
防腐剤はフェノキシエタノール・エチルパラベン・メチルパラベンの3種を併用しています。いずれも配合順位は末尾付近で少量と推定されます。3種の防腐剤を少量ずつ併用することで、各防腐剤の使用量を抑える処方設計と考えられます。
エタノールは配合順位29番目で少量と推定され、テクスチャー調整の補助的な役割と考えられます。香料が配合されているため、無香料を好む方には留意ポイントです。
パラベンが2種配合されている点は、パラベンフリーの製品を探している方には注意が必要です。
| 成分名 | 役割 |
|---|---|
| セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド | 花王独自の擬似セラミド。角質層のラメラ構造形成に関わるとされる |
| グリセリン | 基本的な保湿剤。しっとりとした保湿感 |
| スクワラン | 皮脂に近い構造の油性保湿成分。肌なじみが良いとされる |
| イソステアリン酸コレステリル | コレステロール骨格を持つエモリエント成分。角質層の脂質に近い構造 |
| ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル) | コレステロール系エモリエント成分。ラメラ構造の形成を助けるとされる |
| アミジノプロリン | プロリン誘導体のアミノ酸。角質層の保湿に関わる |
| メチルセリン | セリン誘導体。NMF構成成分に近いアミノ酸 |
| グリシン | アミノ酸。NMFの構成成分 |
| アラニン | アミノ酸。NMFの構成成分 |
| メドウフォーム油 | 酸化安定性が高い植物オイル。エモリエント効果 |
| マカデミア種子油 | パルミトレイン酸を多く含む植物オイル。肌なじみが良いとされる |
| ユーカリ葉エキス | ユーカリ由来の植物エキス。整肌成分として配合 |
保湿設計の特徴は「角質層の構造に寄り添ったアプローチ」です。擬似セラミド+コレステロール系エモリエント+アミノ酸(NMF)という3つの軸で、角質細胞間脂質とNMFの両方にアプローチしています。
油性成分もスクワラン・メドウフォーム油・マカデミア種子油と、肌なじみや酸化安定性に配慮したものが選ばれています。ヒアルロン酸やコラーゲンといった高分子保湿成分は配合されておらず、角質層への浸透を意識した設計思想が感じられます。
製品名の「深夜浸透」は、就寝中のスキンケアを意図した製品コンセプトを表しています。成分的には、リッチな油膜と擬似セラミド・アミノ酸の組み合わせが夜間の集中的なうるおいケアに適した処方です。なお、「浸透」は角質層までを指します。
キュレルシリーズも同じ花王の擬似セラミド(セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド)を配合していますが、キュレルは敏感肌向けのシンプルな処方が特徴です。本品はアミノ酸4種やコレステロール系エモリエント成分を加えたリッチな処方で、夜間の集中ケアに特化しています。
成分上は朝に使っても問題ありませんが、油性成分が多くリッチなテクスチャーのため、日中のメイク下地としては重く感じる可能性があります。メーカーの想定どおり、ナイトクリームとして使うのが適しています。
ソフィーナ iP ゴールデンタイムリペア 深夜浸透クリームは、花王独自の擬似セラミド(セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド)とアミノ酸4種を軸に、コレステロール系エモリエント成分や植物オイルを多層的に配合したナイトクリームです。角質層のラメラ構造とNMFの両方にアプローチする処方設計は、花王の研究力を感じさせる構成です。
リッチなテクスチャーで夜間の集中ケアに適しており、乾燥が気になる方やセラミドケアに興味のある方に検討しやすい製品です。パラベンと香料が配合されている点は、気にされる方は留意してください。
※ 本記事は全成分表示に基づく成分情報の可視化であり、医学的助言や効能効果の保証ではありません。肌の状態には個人差があります。気になる症状がある場合は皮膚科専門医にご相談ください。