総合スコア:2.46 / 5.0(2026年10月時点の成分データに基づく分析)
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| うるおい | ★☆☆☆☆(0.96) |
| やさしさ | ★★★★☆(4.40) |
| なじみやすさ | ★☆☆☆☆(1.29) |
| 成分品質 | ★☆☆☆☆(0.59) |
| 刺激感への配慮 | ★★★★☆(4.45) |
| ハリ・コシ | ★★★☆☆(2.50) |
| ツヤ・質感 | ★★★☆☆(2.50) |
| うるおい保護 | ★★★☆☆(2.50) |
ちふれ クレンジングリキッドは、水を基剤に、糖由来の非イオン界面活性剤ラウリルグルコシド(10%)でメイクを落とす、オイルを主体にしない処方です。全10成分の配合量がすべて公開されており、エタノールやパラベンが「入っているかどうか」だけでなく「どれだけ入っているか」まで確認できます。やさしさ(4.40)と刺激感への配慮(4.45)は高めに出る一方、美容成分を持たない最小限の構成のため、うるおいと成分品質の軸は低く出ています。
このリキッドを選ぶ決め手は、880円前後という価格で、成分の中身を%単位で確認できる水ベースのクレンジングであることです。洗浄の主軸は非イオン界面活性剤3種(合計18%)で、オイルクレンジングのような油膜感が出にくい設計と読み取れます。
一方、安定化剤としてエタノール0.63%、防腐剤としてメチルパラベン0.15%・プロピルパラベン0.05%を含みます。いずれも量は少なく、パラベンは合計0.20%で、化粧品基準の上限(合計1.0%)の5分の1です。それでも「エタノール・パラベン不使用」を条件に選ぶ方には合わないため、その場合は同じちふれのクレンジングバームなどが比較対象になります。
水、ラウリルグルコシド、BG、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-10、PEG-12ジメチコン、エタノール、メチルパラベン、プロピルパラベン、炭酸Na、トコフェロール
(全10成分)
※ちふれは成分を機能別のグループでまとめて表示しており、一般的な化粧品の「配合量の多い順」ではありません。各成分の量は、次の配合量表(メーカー公開値)で確認するのが確実です。
| 機能(メーカー分類) | 成分名 | 配合量 |
|---|---|---|
| 洗浄成分 | ラウリルグルコシド | 10.00% |
| 保湿成分 | BG | 10.00% |
| クレンジング成分 | ジイソステアリン酸ポリグリセリル-10 | 7.50% |
| クレンジング成分 | PEG-12ジメチコン | 0.50% |
| 安定化剤 | エタノール | 0.63% |
| 防腐剤 | メチルパラベン | 0.15% |
| 防腐剤 | プロピルパラベン | 0.05% |
| pH調整剤 | 炭酸Na | 適量 |
| 製品の酸化防止剤 | トコフェロール | 適量 |
| 基剤 | 水 | 全量を100%とする残り |
数字が明示されている成分の合計は28.83%です。基剤の水は「全量を100%とする」と表示されており、適量成分を差し引いた約7割が水と計算できます。
クレンジングの多くは「油でメイクの油を溶かす」発想でつくられていますが、本品は成分表に油剤らしい成分がほとんど見当たりません(トコフェロールは製品の酸化防止目的の適量)。では何がメイクを落としているのか。答えは合計18%の非イオン界面活性剤です。
| 成分名 | 配合量 | 役割 |
|---|---|---|
| ラウリルグルコシド | 10.00% | 糖系の非イオン界面活性剤。汚れを包み込み、水に分散させる |
| ジイソステアリン酸ポリグリセリル-10 | 7.50% | ポリグリセリン系の非イオン界面活性剤。油性のメイク汚れとなじみ、乳化させる |
| PEG-12ジメチコン | 0.50% | シリコーン系の界面活性剤。シリコーンを含む下地や日焼け止めとのなじみを補う |
界面活性剤は、水になじむ部分と油になじむ部分の両方を持つ成分です。水の中で油になじむ部分がメイクの油性成分を取り囲み、すすぎで水と一緒に流せる形に変えます。ジイソステアリン酸ポリグリセリル-10はオイルクレンジングにも使われる乳化剤で、ファンケル マイルドクレンジング オイルにも配合されています(参考:ファンケル マイルドクレンジング オイルの成分解析)。本品はこの成分を水ベースで使うことで、油膜感の少ない使用感をねらった設計と読み取れます。
また、PEG-12ジメチコンが0.50%入っている点も見どころです。近年の下地や日焼け止めにはシリコーンが多く使われるため、シリコーン系の界面活性剤を少量加えることで、そうした化粧品とのなじみを補う意図と考えられます。
| 成分名 | 配合量 | 分類 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ラウリルグルコシド | 10.00% | 非イオン(糖系) | 植物由来原料からつくられることが多い。泡立ちは控えめで、刺激感に配慮した洗浄剤として用いられる |
| ジイソステアリン酸ポリグリセリル-10 | 7.50% | 非イオン(ポリグリセリン系) | 油性汚れとのなじみがよく、クレンジング製品で広く使われる |
| PEG-12ジメチコン | 0.50% | 非イオン(シリコーン系) | シリコーン系化粧品とのなじみを補う |
洗浄成分はすべて非イオン界面活性剤で、硫酸系などのアニオン界面活性剤は含まれていません。非イオン界面活性剤は電荷を持たないタイプで、肌への負担が穏やかな傾向にあるとされます(種類の違いは界面活性剤の種類一覧で整理しています)。
洗浄力:穏やか〜中程度。水ベースのリキッドは、オイルやバームに比べて油性の強いメイクを溶かし出す力は控えめになりやすい構造です。ナチュラルメイクや日焼け止め程度であれば対応しやすい一方、ウォータープルーフのマスカラや皮脂崩れしにくいリキッドファンデーションでは、なじませる時間を長めにとる、ポイントメイク用リムーバーを併用するといった工夫が必要になる可能性があります。
| 成分名 | 配合量 | 特性 | 備考 |
|---|---|---|---|
| エタノール | 0.63% | 安定化剤 | 液の安定化を目的とした少量配合。アルコールで赤みが出やすい方は留意 |
| メチルパラベン | 0.15% | 防腐剤 | パラベン類の中でも使用実績の多い成分 |
| プロピルパラベン | 0.05% | 防腐剤 | メチルパラベンと組み合わせて防腐の幅を広げる |
| 炭酸Na | 適量 | pH調整剤 | 液のpHを調整する目的で配合 |
エタノールは0.63%と少量で、清涼感やさっぱり感を前面に出すための配合ではなく、メーカー表示どおり液の安定化を目的としたものと読み取れます。ただしアルコールで肌がほてりやすい経験がある方は、量にかかわらず避けたいと考える場合もあるでしょう。エタノールの役割と向き不向きは化粧品のエタノールで肌荒れする?で整理しています。
パラベンはメチル・プロピルの2種で合計0.20%です。水が約7割を占める製品は微生物が増えやすいため、防腐剤の配合は品質保持のうえで欠かせない要素です。パラベンの位置づけはパラベンは本当に危険?で詳しく解説しています。肌に合うかどうかには個人差があり、赤みやかゆみが出た場合は使用を中止してください。
| 成分名 | 配合量 | 役割 |
|---|---|---|
| BG | 10.00% | 水分保持に関わる多価アルコール。液のなめらかさにも関わる |
| トコフェロール | 適量 | 製品の酸化防止を目的とした配合 |
うるおいに関わる成分はBGのみで、グリセリンやヒアルロン酸、植物エキスなどは含まれていません。うるおいの軸が0.96、成分品質の軸が0.59と低く出ているのは、この機能を最小限に絞った構成を反映したものです。
ただしクレンジングは洗い流す製品であり、うるおい成分が肌に残る量は限られます。本品は「落とす」役割に徹し、うるおいのケアは後に使う化粧水や乳液に任せる前提の処方と考えると、スコアの低さが製品の目的と矛盾しているわけではありません。BGを10%と比較的多く配合している点は、洗い上がりのつっぱり感を抑える工夫とも読み取れます。
メチルパラベン0.15%、プロピルパラベン0.05%で、合計0.20%です。化粧品基準で定められたパラベン類の上限は合計1.0%で、その5分の1にあたります。量の多い少ないとは別に、パラベンを避けたい方は、パラベン不使用の同ブランドのクレンジングバームなども比較対象になります(参考:ちふれ クレンジングバームの成分解析)。
バームはエステル油が約8割を占めるオイルベース、リキッドは水が約7割を占める水ベースで、メイクを落とす仕組みそのものが異なります。メイクとのなじみを重視するならバーム、油膜感のないさっぱりした使用感を重視するならリキッドと、使用感の方向性で選ぶ考え方があります。形状ごとの違いはクレンジングは成分のどこを見る?で整理しています。
本品は油剤を基剤にしない水ベースの処方ですが、マツエクの接着剤との相性は製品の配合全体や使い方によっても変わります。使用可否はメーカーや施術を受けたサロンの案内を確認するのが確実です。
ちふれ クレンジングリキッドは、水約7割・非イオン界面活性剤合計18%・BG10%という骨格で、オイルに頼らずメイクを落とす最小限の処方です。エタノールやパラベンも含めてすべての量が公開されているため、気になる成分を「有無」ではなく「量」で判断したい方にとって検討しやすい選択肢といえます(2026年10月時点)。
同じちふれの製品で成分表の読み方に慣れたい方は、ちふれ ふきとり化粧水の成分解析もあわせてご覧ください。
※ 本記事は全成分表示に基づく成分情報の可視化であり、医学的助言や効能効果の保証ではありません。肌の状態には個人差があります。気になる症状がある場合は皮膚科専門医にご相談ください。